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もう、何人の人に通じるのか見当も付きませんが、今回は σ(・・*) のお気
に入りであった、先代の悟浄のお話です。
勿論、『 ルックルックこんにちわ 』 まで遡ったりはしません。
( 歳がバレますよ、天蓬!)
山寺宏一さんの沙悟浄です。念のため!v(*'-^*)-☆
最初の OVA として、発売された CD ド ラマでは、悟浄役が山寺宏一さん
でした。
確か、作者のたっての希望でそうなったとかで、後に作者が、「 言ってみる
もんだ!」 と喜んでおられたのを何処かで見たような気がしたのですが ・・・。

配役は以下の通りです。

玄奘三蔵 高木渉 → 関俊彦
孫悟空   岡野浩介 → 保志総一朗
沙悟浄   山寺宏一 → 平田広明
猪八戒   石田彰 → 石田彰
( ついでに 二郎神も 山寺さんが兼任していました。)

悟空の声が今ほど子供っぽくなくて、寧ろ設定に忠実で18歳くらいの感じ
だったでしょうか?現在の絵の方に忠実な保志悟空の方が、思い切って
馬鹿を出来る気がするので、見易くなったように感じましたが、それ以外は
この初期 OVA の面子が気に入っていました。
現在の三蔵役の関さんは、非常に似合っていると思いますが、似合い過ぎ
ていて、凄味が掛かっており、私には高木渉さんのあの程度のひねくれ方
で丁度良いような気もします。
八戒はどうでしょう?迷いますね~~♪ ( ← 馬鹿!)
・・・ ま、八戒の慇懃無礼な声は不動の地位として、問題は悟浄なんです。

特に、初アニメ化した頃は、平田さんの声だけが通りにくく、他の人と同じ
ようなボリュームであるにも関わらず、「 今、何て言った?」 と思うことが
多かったのに悩まされた上、平田さんが吹き替えに手馴れてき始めると
今度は、ボーナストラックとかに入っている、フリートークなるものの傍若
無人振りに辟易しました。
心無い発言が目立つし、役の上での相棒である八戒と噛み合いたがらない
し!( そりゃ、話し掛けられるまで返事しない人も良くは無いのでしょうが。)
どう考えても正しいとも、正しかったとしても威張れるほどの知識でもない
事を大声で言い立てるあのノリは、ユースケ某氏と同じ系統のようで ・・・。
誰も、平田広明なんて人の言い草をわざわざ聞きたいのじゃない、あんた
今、沙悟浄として喋ってんだって!と思うこともしばしばで、役割を心得て
いないところが、どうにも好きになれませんでした。
それでも、純粋に平田悟浄の喋り方が絶対嫌いだったか?と問われれば、
多分それ程でもなかったろうと思います。

つまり、一番の問題点は、前任者が山寺宏一さんで在ったことなんです。
良過ぎて、その落差が受け入れ難かったのです。
やはり、巧いと感じます。完全に一桁上手(うわて)です。
小さな声でも、息遣いででも、その表現方法なりに、声ははっきり届きます。
そして、技術的な事以外に現在と一番違う点は、根っから明るいという事!
八戒の過去の一番暗い部分に関わり、現在も面倒を見続けているらしい
悟浄が暗くて怖いと、「 お前を拾った 」 という台詞が、本当に犬猫のように
「 拾った 」 ・・・ の意味になりそうじゃないですか?!
そういう負い目のある人間関係って、見ていても辛いものです。

その辺りのところが、歌うように台詞を発する山寺さんには全く無いのが
有難いと思って聞いていました。
また、命令形が今よりうんと少なく、三蔵・悟空・八戒の何れに対しても、
呼び掛けるように促して、命令を表現していたとも思います。
先と同じ理由で、特に八戒に対して全部が命令形というのは、聞いていて
辛いものがあり、その点でも悟浄だけは、以前に戻して頂きたかったという
思いがどうしても抜けませんでした。

それに ・・・。
これはわたしの推測ですが、原作者も普段吹き替えている声を想像しなが
ら台詞を書くのではないでしょうか?
山寺さんが吹き替えていた頃の悟浄よりも、平田悟浄になってからの方が、
原作の上でまで言葉が荒くなってしまったようにも感じました。


クリックして下さい。少し大きくなります♪  クリックして下さい。少し大きくなります♪
( 何と無く、こ~いうイメージです。(^_^;) )


一度聞いてみたい方は、下の Play ボタンを押して下さい。
音質に難有りですが、一応上げておきます。

なお、下には英語吹き替え版を一緒に上げておきました。
八戒のイメージは石田さんにかなり近く、三蔵は関さんに近い感じ。
悟浄は軽いノリで歌うように喋り、山寺悟浄を踏襲しているようです。
ただ、悟空は誰にも似ていないという気がします。

場面は、英語版悟浄を紹介したかったため、Be There の前半です。


【 山寺悟浄、聞いてみる?】




【 英語版 Be There 】

 
 
 
 
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OVA 最遊記 RELOAD 〜 burial についてです。

第壱巻・弐巻の発売が大幅に遅れる中、相変わらず12月発売を謳い続け
て来た、第参巻 ~ 悟浄&八戒の章 ~ ですが、目出度く(?)今年の2月
22日発売、と延期を発表され、何はともあれ現実味は出て来たようです。
( 追記: 3月28日に再延期!)

出来れば三巻とも欲しかったところですが、Special Edition で 3万円弱、
Standard Edition で揃えても 2万円弱と、払い切れなくは無いとは言うもの
の、随分と人の足許をみた舐めた価格設定に、些かカチンと来たのも確か
で、私の場合は既に、一巻・二巻の購入を見送ってしまいました。
いや ・・・ それでも、何も持っていなければ、買っていたかも知れませんが、
一応、CDドラマとして先に発売されているんですよね。


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しかも、アニメになった際の 「 絵 」 は、然程好きではないときています。
( ぴえろは勘弁して下さい ・・・ と言いたかったです、ほんと!
参照:以前に書いた 「 うる最 4 」 http://akira1.blog.shinobi.jp/Entry/457/
そもそも、買おうか、と思ったこと自体が、これまでずっと買って来たのだ
から、という惰性で行動している状態で ・・・。
そこへ持ってきて、この価格設定では気が失せてしまいました。

まぁ、書籍やDVDの場合、価格は発行部数に左右されるのも致し方無い
所ですし、どうしても欲しかった書籍にウン万円払った前科もあったりしま
すが、これよりもっとマイナーなアニメでも、せめて 1時間超で 4~5千円
の価格帯に抑えているのと見比べても、どうしても 「 取り放題 」 に思えて
なりません。
値打ちは人それぞれだから、払う気の無い奴は何も言うべきじゃない!など
という物分りの良過ぎる台詞ばかりを吐いていると、出版社が益々そういう
寛容に付け込んで、安易な発売を繰り返すような気もします。
一応、第三巻は購入する予定ですが、それでもやっぱり、価格の不満だけ
は書いておこうかと思いました。

毎回付いてくる訳の分からん 「 おもちゃ 」 も、CD以外はもう結構と言いた
いですし、悟浄は好きでも 「 平田悟浄 」 に用の無いわたしには、キャラソン
は完全に無関係ですし ・・・。
( 山ちゃ~ん、Come Baaaaaack!って、今頃まで言っていたら、顰蹙を
買いますかね?(^_^;) )


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何か値段や体裁への苦情ばかりでしたので、内容について少し書きます
と、埋葬編は、決して嫌いな章ではありません。
出会いとか過去にしばしば思いの及んだ、初期の頃の最遊記を髣髴とさせ
るものがあり、全体の雰囲気が非常に気に入っていました。
下膨れの悟空とか、普通の眼鏡の八戒も ( 本編中としては ) 初めて目に
し、楽しいとも思いました。

特に、RELOAD の埋葬編以降は TV アニメにならなかったので、日本語の
台詞は、CDドラマで初めて聞きました。( 持ってなかったモンで^^ )
悟浄と間違えられた八戒の応答、
” ・・・・・ ”
" Do you honestly think I am?"
を、石田さんが、思いっきり嫌そうに 「 そう ・・・ 見えます?」 と吹き替えて
いるのを聞いて初めて、悟浄が、
" You say it like it's a bad thing, Hakkai. " ( 嫌そうに言うな、八戒っ!)
と怒ったのが、リアリティを伴って分かりました。
ついでに、出て行こうとした八戒が、雨にまで祟られて、ヤケクソ気味に
" ・・・ Fine. To hell with it. " と吐き捨てた台詞。
他の三人に比べ、省略形が少なく、hell や fuckin' ~ などの言葉の使用
も殆ど無い八戒が、えらく捨て鉢な表現を ・・・ と思っていたら、
「 あーもう!しょうがねえなあ!」 という、男言葉(?)だったのにも初めて
気付きました。
英訳の捨て鉢とは違って、吹っ切れて決心の着いた台詞だったんですね。

まぁ、全体にTVアニメ以来、久々に四人の声を聞けたのが懐かしくて、
結構楽しめました。
ですから、DVD では、今度は四人の声を伴った絵も ・・・ と思って、楽しみ
にしてはいます。

こういう箇所だけでなく、全体的にも概ね気に入っている埋葬編ですが、
実は気に入らない点が一つだけ ・・・。
三仏神と三蔵の関係って、やはり不自然だと思うんですよね。

慈悲を現し、人間を見守っている立場だと言いながら、「 自分達の組織の
一員としての玄奘三蔵 」 にしか、興味が無いとでも言いたげで、その意味
で、三蔵は庇護の下に置こうとするが、悟空・悟浄・八戒には何とも冷たい
存在であり、三蔵が敬意を払い切れないのも当然と言う気がします。
尤も外伝を見ていても、神々と人間、妖怪の差が単なる種族の違いでしか
ないのは、最初から見えている訳で、人間以上に欲望渦巻き、陰謀・策略
を繰り返す様を見せ付けられてもいる読者には、神々が道徳的とか、倫理
的に人に優っているとする理由も無いということなのでしょう。

それでも、三蔵までが時に彼らの理屈に従い、自身もそういう他を見下す
ような視点を取るのが、何とも遣り切れない気がします。
物語初期に、神仏のためじゃねえ!と嘯いていた頃の三蔵の方が、却って
人に優しく、立場の弱い者を庇えていたりしたのが、今となっては懐かしい
と感じます。

中でも八戒に対する見下し方は、見下している理由が、三蔵の過去にも同
じ様に存在したものだと判ってからは、何故現在、人一倍思い遣りを持って
穏やかに生きている者を、あれほど蔑み続けるのか分からない程です。
ましてや、その相棒という事でそうなるのか、悟浄にまで同じような視線を
向ける理由も解りません。
悟浄って、唯一、三仏神の思惑とは関係無い人物の筈なんですが。

それらの言葉に影響でも受けたのか、三蔵の態度も悪くなってゆく一方で、
わたしが 「 無慈悲な三蔵 」 になってきたと感じ始めたのも、ここいら辺から
であったように思います。
初期の頃、清一色との件で、気絶した八戒を悟空の行方不明の情報から
遠ざけ、悟浄にバラサレて怒るシーンまであった三蔵とは、まるで別人だ
としか、思いようがありません。
カミサマ編の最後で 「 ??? 」 と思えた三蔵が、埋葬編のこの辺りから
どんどん無慈悲で強面な人物になっていったという気がして、描き方に
ある種の懐かしさを感じながらも、同時にここから歪んでしまったという悪い
思いの残る箇所であるのが、この 「 最遊記 RELOAD 〜 burial 」 です。

そうそう、GARDEN のオープニングテーマ曲 「 Late-show 」 は、リフの部分
に独特の響きがあって、切なそうで良い感じです。
如何にも夜の雰囲気で、「 それは、月だけが看ていた物語。」 には似合っ
た曲だと思い、気に入って聞きました。

しかし、それにしても ・・・。 またそんなことを言いながら、懲りずに割高の
OVA を買い続けるのって、みかん6個から2個を引いた答えが宿題になる
何処ぞの15歳の少年を笑えませんよね。
はあ~~、馬鹿だ馬鹿だとは思ってましたけど、まさか此処まで馬鹿だっ
たとは! ( はい、「 ボクが 」 ですよ! ・・・ 怒らないで下さいネ♪)
(。・・。)(。. .。)ウン


OVA「最遊記RELOAD-burial-」第参巻~悟浄&八戒の章~
OVA「最遊記RELOAD-burial-
第参巻~悟浄&八戒の章~



OVA 最遊記 RELOAD 〜 burial
第参巻 ~ 悟浄&八戒の章 ~
 Special Edition  2008年 3月28日発売
 Standard Edition 2008年 5月23日発売
 
 
 
 
新春第一弾ということで、今回は 「 妖怪八戒 」 についてお送りします。
( ↑ 理由と導き出された結論の間に納得出来る因果関係が無いっ!)

怒りや強い感情に拠って、時々本人の意志と関係無く変身してしまう悟空
と違って、元々が人間であった所為か、八戒にはどれ程怒っても無意識に
変化 (へんげ) してしまう、といったことは無いようです。
ですから八戒の変化は、回数自体が少なく、特に初期の物語の中には、
そういった場面が全く描かれていなかったため、TVアニメの焔との対決の
中で、始めて変化したのを見た時は、
「 そっか、八戒さんも変化出来たんだっけ!」
と、改めて妖怪であったことを再認識した程でした。
RELOAD に入ってからのように、妖怪と人間の狭間に揺れ動く気持ちが
描かれるほどには、深刻な話が無かったこともあって、好い加減、忘れて
いた時の、いきなりの変化であった訳です。


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それと前後して、カミサマ編の最初、金閣・銀閣のところで、悟空と異界に
送り込まれた際に一度。( TVアニメの焔編?とほぼ同時期で、私の場合
には、偶々こちらが後になったという程度の差です。)
その後暫く変化が無かったのですが、後に埋葬編に入って、悟浄と知り合
って間も無い頃に一度。( 物語の時系列では、これが一番最初の変化。)
更にヘイゼル編に入ってから、悟空を止めようと、もう一度変化しており、
今までのところ、これで全部のようです。
TVオリジナルである焔たちとの対決のエピソードを別勘定として、原作では
合計三度の変化をしているということですね。

ただ、この変化、最初の2回 + TVアニメでのそれと、ヘイゼル編で見せ
た最後のそれでは、どう見ても描かれ方が違うように思えてしまいます。
最後の一回を除けば、八戒の変化は、「 通常、描かれないもの 」 として
扱われていたという気がします。

耳の制御装置 ( ごめんなさい。あれを 「 カフス 」 と呼ぶ気はありません。)
を取り去るまでの動作が意味深に描かれるばかりで、見えるのは、尖り出
した耳の先とか、捲れたシャツの下の蔓の模様の一部だけ。
本気で変化した姿を見せること無く、相手妖怪の悲鳴が聞こえて、場面が
切り替わってしまい、その次の場面と言うと、「 やれやれ 」 な八戒さんが
耳のクリップを着け直している状態でした。


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どうやら、当初には本気で妖怪化した八戒を見せる気が無かったという事
なのでしょう。
この時期の方が、後に正体を明かしてしまった時よりも、ずっと妖怪らしい
絵柄が作者の頭に有ったのだろうという気がします。
洋服の襟元の止め具を外していたりして、多少の巨大化も出来るんだぞ、
と言わんばかりでしたし、現に盛り上がりかけた背中の筋肉がちらりと見え
たことだって ・・・。

だからこそ、八戒は余り変化したがらないのだろうと思っていました。
つまり、この時点では八戒の変化も他の妖怪と同様に、ちょっとグロテスク
で恐ろしげなものになることを想定し、その代わり、実際にはその姿は謎の
ままとして見せないのがお約束かと思っていました。

ところが、遂に対悟空戦で読者の前で完全に変化してしまった訳で、一体
どうなることかと思ったら、これまでチラと見せてきた片鱗は一切合財無視
して、「 見せるための 」 妖怪八戒になっていて、驚いたものです。


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これまでの仄めかしを綺麗さっぱり忘れて、皆が望んだような美しい姿を
とって、妖怪八戒は読者の前にその全貌を現しました。
長目の髪、尖った耳、長い爪、蔓の模様は想定通りとして、決定的に違っ
ていたのは、顔と体格でした。
瞳の変質が、片目が義眼ということで、左目にしか起きず、そのためオッド
アイとなっていますが、それすら神秘的で綺麗!としか言いようのない容姿
で、妖怪というよりは、同じ非人間型でも、エルフのイメージに近い気がし
ます。( だって耳の形が、ほら ・・・。)
瞳の色は変わったものの、切れ長の目もそのままで、面立ちも細面 (ほそ
おもて) を維持していますし、儚げで苦しげで、どうも妖怪と言われてもピン
とは来ない姿ですよね。
体格も、どう見ても全く元のままで、相変わらず華奢で弱々しい身体つき
です。

それにもう一つ、意識の点でも同様に、それまで想定していたものを捨て
たのではないかな?と思えるフシがありました。
八戒の変化は毎回、「 自分以外の誰か 」 を庇う目的で、苦渋の選択の中
で採用されるのですが、それでも以前の変化では、制御装置を外した八戒
は、非常に大胆であり、人間型だった時に持っていた悩みなど、手放して
しまったかの様に、これから始める戦闘に興奮して笑っていました。

しかし、最後の変化の際には、( 暴走しかけるまでは ) 寧ろ哀しげな表情
を見せ、何処と無く、そういう変化の出来る事自体が辛らそうな様子でした。
どうも、内面・外面共に、全部見せる気になってからの妖怪八戒は、見せ
ないつもりでいた時の妖怪八戒とは別物として描かれている、というのが
正解ではないでしょうか?


 


どちらが好きか?と問われれば、綺麗であるに越したことはないのでしょう
が、でも、八戒というキャラクタは重い荷物を背負っていますからねぇ ・・・。
理性を吹き飛ばして、単純に戦闘を思い浮かべて笑っていられる八戒で
いた方が、本人には幸せなのではないか?と、そういう気持ちが心の隅に
あるのも確かです。

ところで八戒というと、同人誌などで 「 受け 」 専門として扱われ、SEXで
あればまだしも、最早や情交とすら呼べぬ単なる悪趣味な暴行を延々と
受け続ける描写をされることの多い人物ですが、たとえ架空の人物とは
言え、こういう描写を読むのは辛い気がします。
しかも、特に三蔵相手となると、暴行+言語道断な不浄視が付き纏って、
こればかりは聞きたくないからこそ、BLに逃げ込んだという事情もあったの
に、何を読ませてくれるものやら! (ノ_-;)ハア…
ま、今更良い子振りはしませんが、そんなプレイが好きなら、書いてるお前
が好きなだけ受けろよ!は、言ってやりたい所です。
こういうのを書く奴は、是非とも以前の薄笑いを浮かべる妖怪八戒に襲われ
てしまえば良いのに ・・・ ってね!

そういう馬鹿を弾き返すという意味では、存外昔の妖怪らしい八戒の変化
の方が好都合であったような気はします。
 ̄(=∵=) ̄
 
 
 
 
最遊記 外伝のCDドラマの最後で、声優さん達が言っていたように、「 最遊
記 」 と 「 最遊記 外伝 」 の登場人物は完全に同じと言う訳ではありません。
外伝の方も最近いよいよ話が進んで、あとは破局を迎えるだけ(?)という
所まで来てしまい、各々の性格・性癖などももう出尽くしているものと考えら
れますので、以下で人物像の比較をしてみたいと思います。


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作者が別物語として読んで欲しいと言っても、原典の 「 西遊記 」 では、三
蔵を除いて生まれ変わってすらいない同一人物になっている上、TVアニメ
で鏡が割れて、外伝の登場人物が、立ち位置もそのままに現世編の登場
人物に変わるオープニングまで見せられたのでは、そりゃ、別の物語として
は認識出来無い方が普通ですよね?
第一、アニメとCDドラマで、同じ声優さんが吹き変えている訳ですから、
頭の中では当然に各人が、同じ声で喋ることにもなります。
で、結局、外伝の登場人物を正編の前世というか、過去の過去のように
見てしまいます。



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しかし、生まれ変わりとは言っても、単純に各人そのものでは無いんです
よね、これ。
主要メンバーの四人+ジープだけを見ていても ( その他はそれ以上に生
きていて、見てみる意味も有りませんが ^^ ) 前世と現世の違い方はバラ
バラで、人によって殆ど同じであったり、大きく違っていたりします。
一つ一つ見て行くと、結構面白いものが有るようです。

先ず悟空ですが、これは転生せず封印されていただけなので、基本的な
性格・性癖は変わりません。
賑やかで、優しくて、能天気で、大食いで、そして ・・・ 真っ直ぐ!!
ただし、他の三人の場合、転生後の最遊記の冒険旅行が、外伝で活躍し
ていた時期の彼らと同年齢に達した頃として描かれているため、外伝の
物語の中では悟空だけが、年齢的に現世より少々幼い姿で登場します。
そのため、性格とは逆に年齢では悟空一人が前世と現世で違って描かれ
ていることになります。

元々真っ直ぐな気性が子供特有の天真爛漫さで、もっと真っ直ぐに描かれ
ていて、可愛らしいのですが、実際に生き延びてゆくためには痛々しい程
に不利益を蒙ることが多いようです。
また、気持ちを曲げられない性格が事件を引き起こすことにも繋がり、結
果的に天蓬・捲簾・金蝉の三人を巻き込んで、破滅に至る誘引となってし
まいました。

現世の悟空には長く独りぼっちで幽閉されていた後遺症のような形で、寂
しがりやで、仲間を非常に大事にする所が描かれますが、外伝に遡って
も存外同じで、元々地上で一人で暮らしていた所を天界に連れて来られて
もっと孤独な立場になったという設定であり、現世と同じように人との接触
に飢えており、作った人間関係を非常に大切にします。
先ず、初めて構ってくれ、引き取り、名付けて呼び掛けてくれた人物として
金蝉を非常に慕っていました。
また、それ以外の大人からは相変わらず冷たい視線を受け続け、凹み気味
であったところを、初対面の時から天蓬に優しくされ、読み書きを教わったり
したこともあって、天蓬にも良く懐き、現世と同じように天蓬の言葉を一切
疑いません。
その天蓬から話を聞く形で悟空に興味を持った捲簾とも仲良しで、こちら
は、現世編と違って、喧嘩もせずに機嫌好く遊んで貰っているようです。

こうして、悟空には三人が掛替えの無い存在となってゆき、逃亡の際には
三人が行くところであれば、何処でも良いから一緒に居させて欲しいとまで
望むようになりました。

と言う訳で、悟空については年齢的に幼いと言う所だけが違っており、寂し
がりやであることも含めて、現世と同じだとして、次に変化の少なかったの
が、捲簾でしょう。

外見も髪の色と目の色が、半妖 ( ← 犬夜叉じゃないっ!) という設定で
赤にされたのと、額の刻印が無い以外殆ど変わらず、内面的にも変化の
少ない人物です。
強いて言うなら、片付けが得意であることくらいが現世と違えている程度
ですが、これについては天蓬が極端に不得意とされているので、この二人
はどうやら、足せば丁度良くなるように出来ているようです。

性格的には、前世・現世ともに男気に溢れ、正面からそう名乗りはしない
ものの、正義感が強く、年齢を加味すれば悟空にも劣らぬ程に真っ直ぐと
いう所でしょう。
ふざけた態度と下卑てものを言う癖もほぼ同程度ですが、悟浄に頭が良い
という記述が無いのに比して、捲簾の方は、天蓬の話の中でその表現が
出ており、天蓬はそこそこ切れる相手だと思って付き合っていたようでした。

反対に大きく変わってしまったのは、天蓬 → 八戒と、金蝉 → 三蔵です。
天蓬の場合、性格的な部分は殆ど変わらずに八戒に転生したようです。
飄々としてマイペースな自己表現、優しげな物言い、穏やかな人当たり等、
表面に出している性格も同じようなものですが、もっと深層でも共通点の
多い転生でした。
どうでも良いことは景気良く人に勝ちを譲って引き下がり、ニコニコとして
いられるが、ここぞと言う時には容赦無く冷徹になれる態度や、一旦敵と
見做せば容赦の無い攻撃を加えてくる部分が、八戒と共通します。
ただし、天蓬の方が八戒よりもそれらを徹底出来るようで、八戒に常に少々
の躊躇いが付き纏うのに比べて、天蓬は思い切りの良い大胆な人物です。
いずれにしても、性格的には精々その程度の差しか無く、全体に殆ど同じ
と言えるでしょう。

それに対して、外見とか癖では、天蓬と八戒は真逆に描かれています。
散らかしっぺと整頓好き、のんびりやと神経質 ・・・ と、全くの正反対のよう
ですが、ここでも部分的に同じという点が少しづつ有るとも言えます。
天蓬は、だらしなく描かれていながら、軍服に着替えた時、軍の規定通り
にそれを着こなし、詰襟の上までしっかりと止め具を嵌めてしまいますし、
きっちりした性格で服装にも神経質である筈の八戒は、自身の顔に構い付
けず、目の損傷にも無頓着でした。
このようにここにも、完全に正反対とも言い切れない点が少しずつ有ること
から、大きく違って見えながら、元々そういう要素をも持っていた人物が
環境によって二通りに分かれたのだろうと見做すことが出来るでしょう。

さて、一番違うのが金蝉と三蔵です。
鬼のように強いと言われた三蔵と違って、金蝉は脆弱で、戦闘シーンでは
全くの戦力外でしかありません。
しかし、その弱さが温室育ちの所為で、その分純粋で優しいと言うのであれ
ば、それも悪くは無いだろうと、わたしなどは思ってしまいます。

口の悪さと横柄な態度のみ現世と同じというのは困りものですが、金蝉の
場合、口の悪いのは空威張りのようで、現世編では有りえない事態として、
捲簾の指示にも従ってしまう位ですから、本気で自分を偉いと思っている
訳でもないのでしょう。
ま、何となく天蓬の言いなりになっている所などは、下手に出られながら、
何時の間にか八戒に指示されている三蔵と似ているような気もして、この
辺りは現世と似たような感じです。

総じて単純で素直。普通に喋りさえすれば存外よくあるお坊っちゃまタイプ
で、気は利かないが好い人といったイメージであり、現世の三蔵とは大分
違った人物像です。
もっとも、「 最遊記 」 連載開始当時の ( 概ね、1巻から 6巻の ) 三蔵と、
その後の三蔵にも同じくらい大きな差異が有りますので、この人の場合、
環境と言うよりは、作者の気紛れで性格が変わっているような気もします
が ・・・。

最後に、これまで登場場面が少なかったので良く分からなかった敖潤です
が、3巻の別れのシーンで登場は終わりで、後は四人の顛末を記述する
だけの人かと思っていたところ、今になってまた登場と言うことで、益々訳が
分からなくなってしまいました。

現世でのジープの八戒への懐き方と、死んでも良いからというあの庇い方
を見ていれば、前世で余程天蓬に思い入れをしていた人かと思えたのです
が、外伝でのこれまでの描かれ方は、素っ気無く、そもそも天蓬と絡む場面
も殆どありませんでした。
天蓬を気に入っているらしい言葉も、本人にではなく着任時の捲簾に対する
台詞として出てくるのみで、この部分の扱いが一番分かり難いように思いま
す。
捲簾にははっきり嫌いと宣言していましたが、嫌いだからといって意地悪く
接したりする性格では無いようで、自分の部下であるからという理由で庇っ
たりもし、そういう性格はジープにも引き継がれたのでしょう。

ただ、外見とか風貌という点では、この人の変化が一番大きかったのだけ
は確かのようですね! ← 当たり前!
(。・・。)(。. .。)ウン


最遊記外伝 (01) (ZERO-SUM COMICS)  最遊記外伝 (02) (ZERO-SUM COMICS)
最遊記外伝 (01)     最遊記外伝 (02)

最遊記外伝 3巻 (3) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)  最遊記外伝 3巻 (3) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
最遊記外伝 3巻 (3)
 
 
 
 
最遊記を追い駆けていて、一番嫌なところは、連載が長期に渡っている
ため、キャラクタの設定というような根本部分にまで徐々に変質が起こり
始めているという点です。

元々お世辞にも明るいとは言い難い作品ではあったものの、主人公4人
の間の思い遣りの深さと、随所に出てくる4人のすっ呆けた性格 ( 褒め
て言うなら”大らかさ” ) が救いとなって、何とか正視に堪えられる位置
に留まっていたものが、最近ではどんどん陰惨になってゆくようで、当初
に感じた爽快感も最早や感じ難いという状況にまで来ています。

カミサマのラストに疑問を持ち、更にヘイゼルの登場で、三蔵の人格に
信頼が置けなくなった頃、新たに外伝に興味を惹かれ、本編を一旦放り
出す形でそちらに夢中になっていました。
現世編に繋ぐ必要性から、悲劇に終わると分かっていても尚、妖怪で
ある3人が存在自体を否定気味に描かれ出した現世編とは違って、
上級神の一人として描かれる金蝉と、彼の対等な友人として登場する
高級軍人たる天蓬、その繋がりで交流を持つ4人が、その設定ゆえに
現世編の持つ陰鬱な背景無しに暴れ回るのが痛快な気がしました。

折角の空想物語なのですから、周囲の蔑みにゴマメが歯軋りをすると
いった種類の抵抗をするのでなく、訳の分かった一角の人物として大暴
れして、華々しく散ってゆく姿を見たいと思ったものです。

そうすれば、正編・リロードという現世編で、当初 「 人間だとか妖怪だ
とか、そんなことには捉われない。」 と自分の意志に忠実であった3人が、
済し崩しに卑屈になり矮小化して、人としても妖怪としても受け容れられ
なくなった世界に疎外感を感じ始める ・・・ などという、
最初の彼らの生き様に惚れ込んで読者になったファンの気持ちをどう
してくれるんだ?とまで思う手酷い物語の変貌にも、多少の意趣返しが
出来るような気になっていたのです。

ところが、その肝心の外伝が、第3巻に至って、いきなりの天蓬と捲簾の
地位・身分設定の格下げです!!
元帥位で僅か十数名の小隊の副官とは、どういう立場なのでしょうね?
これでは物語の整合性すら保てていないではありませんか!
2巻の怪獣退治に出撃した際の天蓬の指揮振り、部下達の動きとも
大きく矛盾するこの設定には、流石にがっかりしてしまいました。
それ以外のストーリーの展開が未だに気に入っているだけに、非常に
惜しい気がします。

いや ・・・。
惜しいというより、この作者が、時々こういう気紛れを起こすのに、正直
少々疲れてもきました。
これまでも経文の奪還が場面によって大きな目的になったりならなかっ
たりとか、「 長く困難な旅の果てに辿り着くはずの吠登城 」 から、紅孩児
たちがしょっちゅう日帰りで攻撃に訪れる ・・・ 等々、
些細な ( かな?) 矛盾は多かったのですが、それはこの際どうでも
良いことでした。

ただ、「 この雰囲気が好きで ・・・ 」 と追い駆けていた物語の根本設定
をしょっちゅうコロコロと変更されると、感情を逆撫でされる気がします。
何を変えようとこれだけは変わって欲しくないものというのは、あって
然るべきだと思うんですがね。


ああ ・・・、そうそう、感情を逆撫でされるといえば、同じような感覚で、もう
一つ、最遊記に不満を持っていましたっけ ・・・。
あちこちに挿入されるカットにも、必要以上に陰惨なものが多いことにも
不満を感じていたのでした。
血糊シリーズなんてのは、全く構わないんです。
この作品の怖さは、わたしが最も悲惨だと感じるカットの大半が楽しげに
笑っているシーンであるという悪趣味な特徴。
何だそりゃ、作者はサディストか?と思った時には、当初そうでもなかった
ということもあって、相当先の方まで読み進んでおり、どっぷり浸り込んで
しまった後でした。
そこの所がまた憎たらしかったんですよね。


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最低最悪だったのは、↑ この悟能と花喃の零れるような笑顔。
原作の口絵として載せられていた画像です。
花喃が直後に拉致され死に追い遣られ、生き残る悟能には死を選んだ
本人より遥かに大きな苦悩が齎されると分かっている、このカップルの
そんな未来を知り得ぬある日の幸せそうなスナップ ・・・ これを気持ち
良いと感じる人なんているでしょうか?

あと、小説版のCDドラマに付いて来たブックレットの絵も、ご同様で、
弟と同じような姿でジープを肩に乗せ、幸せそうに微笑む花喃でした。
( まぁ、これはドラマの中で、魔鏡の残した影響で花喃がジープに悟能
を託しに戻ったということになってはいるのですが ・・・。 ← つか、本当
にそれが目的なら悟浄に頼めって!!)
この画像にも随分だという気がしたものです。

そして、最近ではWORDの付録となった外伝3巻の掛け替えカバー。
笑っている時が、最強 ・・・ いや最凶 ・・・ ってのがお得意な作者の面目
躍如たる陰惨な内容で、見ている者に悍ましい一撃を与える作品です。
珍しく金蝉をも含めた4人が穏やかに微笑む表表紙と、振り返る悟空の
姿を描いた裏表紙 ・・・ という取り合わせ。
振り返った悟空の目に映ったのは、散り行く桜の花びらのみ。
最早そこには、微笑みかけてくれる仲間の姿はありません。
そりゃ、結局そういうことにはなるんだろうけれど、何で殊更にそういう絵
ばかり書くかなぁ~~、この作者はっ!!
( ̄_ ̄|||) どよ~ん
 
 
 
 
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「生存者」 ~ 蛙灰皿秘話 ~
 2008/11/11

「憐情」
 2008/10/16

「行くな!」君去りし後裏返し編
 2008/09/21

「風車」
 2008/09/04

「贈物」
 2008/08/27


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