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( 焔 (ほむら) たちとの闘いを終えて、ほっと一息といった風情での野宿
の場面。眠れないらしい悟浄が、煙草を吸おうとライターをカチカチ鳴らす
が火が点かない。音に目覚めた八戒が静かに話し掛ける。)

八戒 「 寝付けませんか?」
悟浄 「 まぁなぁ、星が明る過ぎてよ。」
八戒 「 そうですねえ、ボクもさっき生まれて初めて、
     流れ星見ちゃいました。」
悟浄 「 願い事なんざすんなよ、寒いから。」
八戒 「 家内安全、無病息災 ・・・ ですかね。やっぱ。」
悟浄 「 どこのジジイだ、てめぇは。」
悟空 「 ああ ・・・ 腹減った~。」
悟浄 「 まぁこの猿なんざ、決まって食いモンの名前を
     連呼するんだろうなぁ。
     気持ち良さそうに寝惚けやがって、むっかつくぅ。」
八戒 「 駄目ですよ、起こしちゃぁ。」
悟浄 「 起きやしねえよ。」
八戒 「 でも正直、願い事が即座に思いつくのって羨ましいですね。
     ボク、何も浮かんで来ませんでしたモン。」
悟浄 「 そりゃ、あれだ。」

( 元々目覚めていて会話を聞いていたらしい三蔵が、悟浄がどう答える
か、とばかりに目を開き注目する。)

悟浄 「 願い事なんざ必要ねぇからだろ。」

( 悟浄の答えに安堵したように、再び目を閉じる三蔵。
逆に悟浄の言葉に感ずる所でもあったのか、八戒の瞳は大きく開かれる。
『 行き交う人は皆、重い荷物背負って ・・・♪』 というエンディング・テーマ
が流れ始め、八戒の横顔から、星空に焦点が移される。
流れ星がまた一つ流れてゆく。殆ど溜息を吐 (つ) くような八戒の声。)

八戒 「 ・・・・・。――― 成る程 ・・・。」


     - 幻想魔伝 最遊記
         第50話 『 Alone 西へ 』 -


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前世・現世共に、他の誰よりも血塗られた道程を歩んで来た八戒ですが、
この人は元々、己が手を血に染めてまで成功を得る事を目論んだり望ん
だりするタイプではありませんでした。
子供時代に寂しい思いをしていた所為か、取敢えず独りぼっちでは居たく
ないと強く望んでいましたが、贅沢などは二の次三の次であったようです。
ですから、花喃と暮らそうと決心した時の生活設計も、非常に慎ましいもの
でした。

悟能 「 花喃、君を愛してる。
     仕事を見付けたよ。給料は余り良い方じゃないけど、
     二人で食べてゆくには充分だと思う。
     だから ・・・ 一緒に暮らそう。」
花喃 「 悟能 ・・・。私たち、もう独りじゃないんだね。」

( 第11話 『 Tragic Revenge 笑う死神 』 )

という、会話からも凡庸な仕合わせを求めていた様子が伝わってきます。

そんな暮らしを好んだ男が、過酷な運命に翻弄されて、それまで築いた全
てを失い、大量虐殺にまで手を染め、身体にも消えない傷を残し、妖怪に
転生し、挙句の果てに自ら身体の一部をかなぐり捨てる ・・・ そういった
血生臭く、悪夢のような過去を持つ羽目に陥ります。
その逸話が全てに尾を引き、影響を与えていたシリーズ序盤では、特に
八戒は他者には極めて優しいものの、自分に対しては陰惨なまでに邪険
で破滅願望が強く、そのどちらでも無い時には少々大人し過ぎる、か細い
人物として描かれていたように思います。

そして ・・・
幾つかの立ち直りを匂わせるエピソードを経て、多少前向きになり始めて
はいたものの、まだまだ線が細く儚げであった八戒が寝そびれた悟浄と、
「 願い事 」 について交わす会話がこの場面です。

八戒と過去を一部共有し、それ以前の惨状を告白されてもいる悟浄です
が、悟浄が同情しようとどうしようと過去を消してやれない以上、出来るのは
今生きてそこにいる友人を肯定し、彼が生きていることを共に喜んでやる
ことくらいではないでしょうか。
実際、折に触れ、悟浄は八戒にそういった意図を感じさせる言葉を与え
続けます。
要らぬ女遊びには雄弁になるが、肝心なことには慎重になり過ぎるのか、
常に言葉足らずで無愛想になってしまうこの人が、素っ気無く掛けてやる
僅かな慰めは、それでも毎回秀逸です。

まだまだ過去の呪縛から逃れ切っておらず、立場も不安定な八戒にとって
「 願い事なんざ必要ねぇからだろ。」 な訳は、最初から有り得ません。
それでも、悟浄がまるで当然のことのようにそう言い、言われた八戒の方
も成る程 ・・・ と納得してしまうのは、少なくとも孤独に悩まされ続けて来た
八戒が、現在友人に囲まれるようにして暮らしていて、最大の悲願だけは
達成出来ていたからではないでしょうか?
そして恐らくは悟浄が、友人さえ居れば他の事も何とかなる、と思っている
のか、更には、背負っている荷物が重過ぎるのなら、半分背負い込んで
やろうという意向をも持っているのかも知れない、と想像してしまいます。
ま、この辺りの推測は、悟浄/八戒コンビの此処以外の場面を思い浮かべ
て考えればそういうことかな、程度なのですが。

何れにせよ、悟浄の素っ気無くも暖か味の有る台詞と、寝た振りをしながら
見守る三蔵の、更に控えめながらも確かに存在する支援が感じられて、
見ていて、嬉しくなってしまうようなエピソードです。
ここまで何だか悟空にだけ触れずに来ましたが、多分、全くの無防備で
眠っている悟空にも、平穏のシンボルのような意味合いは有る気もします
よね。^^

この流れ星のエピソードは、アニメの最終話、原作の砂漠編の後に当り、
( TVアニメでは、カミサマ編が Reload に入れられる為、実質的に同じ
位置です。) どちらも、一段落ついてほっと一息吐いている時の三蔵一行
の日常の一コマということになります。
また、TVアニメでは、初回シリーズの最後であるため、続編で大きく性格
の変わってしまう三蔵と八戒については、それぞれ思い遣りの有る三蔵と、
ひ弱で大人しい八戒の見納めということになってしまいました。
原作でも、一新したという訳でない同じ 「 最遊記 」 でありながら、やはり、
「 カミサマ編 」 以降、この2人のキャラは同様の変化を起こします。

八戒の場合、「 あの 」 面子の中に居る訳ですから、その後も多少は大人
しい人に見えるし、取敢えず一行の中の唯一の常識人という位置には留ま
っているようですが、優しい三蔵などというものは、以降有り得なかった気
がします。
第一、そもそもこのシチュエーションに、後の三蔵を持って来る所を想像
しただけでも、「 テメエが弱いんだろうよ!下らない話、してんじゃねえっ!」
などという台詞が頭に浮かんで来そうです。
ま、その後の三蔵様は、強さだけに拘泥し、時に弱さを理由に他者を切り
捨てるような真似までする人物に変化してしまったのだ、とか、あれはもう
別人だろう、と考え、諦めるより他ありません。
ですから、この時の三蔵の行動が、わたしの最後のお気に入りで、その後
は、三蔵様はちょっと ・・・ という風になってしまいました。

つまり、このシーンはレギュラーの4人がわたしが大好きな4人であった頃
の一番最後の見せ場であったということになります。
そして、最遊記の中で最も好きな場面の一つでもあったという訳です。

落ち着いており、一行のまとめ役でありながら、相変わらず自分に対して
気弱な台詞を吐く八戒。
まるでそれを自分の役目とでも心得ているかのように、慰めと呼ぶには
少々突き放し気味ではあるものの、何時に変わらぬ思い遣りの有る言葉
を発する悟浄。
目覚めていながら口を挟まず、2人の成り行きを窺い、納得出来る慰め方
であったことに安堵して、再び目を閉じる三蔵。
そんな仲間と一緒に居ると思ってか、安心して眠り続ける悟空。
・・・ こういう4人の取り合わせが、心から好きでしたね。
長く続けているうちに、娯楽性でも追及したのか、どんどん違う方向に流れ
て行ってしまったのが非常に残念です。


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ところで、八戒の口癖と言えば、「 やれやれ ・・・ ですね!」 と、「 平和です
ね。」 が代表的なのですが、「 平和ですね。」 の方は常に通常の感覚では
到底平和とは呼びようの無い状況の中で言われるため、皮肉と受け取ら
れることも間々あるようです。
ただ、この人に限って言えば、先に述べたような重過ぎる荷物を背負って
いる彼の目には、日常の些細な諍いなど、大過無く凡庸に過ぎていること
の象徴としか映っていないのかも知れないと思える部分もあって、あながち
皮肉で言っているだけでも無さそうです。
特に、この流れ星のシーンの直ぐ後に、エンディングと共に繰り広げられた
この遣り取りでは、「 平和ですね 」 が本当に平和を喜んでいるように受け
取れます。

( 悟空・悟浄がスルメの取り合いで喧嘩。猿!エロ河童!と、何時もの
応戦が始まる。)

三蔵 「 煩い ・・・。
     煩せぇつってんだろうがっ!そんなに死にてぇかっ!」
悟浄 「 お、お、おい、待て!三蔵!」
八戒 「 ははは、平和ですねぇ ・・・。」
三蔵 「 好い加減にしろっ!!」

( バギューンと拳銃の発射音。
『 今ならきっと歩いてゆける、何処までも ・・・♪』 とエンディング曲が
終わる。)


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ま、曲の歌詞とも呼応している様子ですので、ここでは八戒が、スルメの
取り合いで揉めていられる平和な日常を心から楽しんでいるということに
しておきましょう。
どのみち、エンディング曲のタイトルも、その回のタイトルも同じ Alone です。
そこから考えても、この台詞はきっと、また 「 歩いてゆける 」 ようになった
( 立ち直った?) 八戒の感想ということなのでしょう。

* Alone の歌詞全部を見たい方は、こちらに置いています。
  http://akira1.blog.shinobi.jp/Entry/467/


因みに、英語版の吹き替えでは、悟浄の 「 そりゃ、あれだ。」 の部分が、
「 お前も分かっているように 」。( ま、you know は慣用句的に使われるので
要するに、「 ほら、」 くらいの意味合いなんですが。)
「 願い事なんざ必要ねぇからだろ。」 が、「 お前は既にお前の望むものを
手に入れちまったからだろ。」 であり、
八戒の 「 成る程。」 は、「 悟浄、貴方が正しいのでしょう。」 でした。
分かりやすっ!!
 
 
 
 
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( 砂漠で蠍妖怪にやられた ・・・ というより、根城の崩壊と悟空の暴走に
痛め付けられた三蔵一行を、何とか意識を保っている八戒とジープで連れ
帰ろうとしている場面。しかし途中、その八戒の意識も霞み始めて ・・・。)

八戒 「 ゴホゴホ ・・・ うぁ ・・・、目が霞む ・・・。
     内臓をやられたかも知れませんね。
     このままじゃ、村まで持つかどうか。」

( 視界が暈やけ始め、ハンドルを握る手が滑り落ちそうになった時、何時
の間にか目が覚めていたらしい悟浄が横に来ていて、その手を支えた。)

八戒 「 悟浄 ・・・。」
悟浄 「 運転代われ、八戒。」
八戒 「 寝ていて下さい。
     貴方だってボクにぶつかった時、肋骨を ・・・。」
悟浄 「 いいからっ!・・・ 代われ。」
八戒 「 悟浄 ・・・。」

「 格好付けて無茶すんじゃねぇよ、俺が惨めだろうが。」 という
その直前に悟浄の言った台詞を思い出し、八戒は頷く。)

八戒 「 ええ、・・・ お願いします。」


     - 幻想魔伝 最遊記
         第22話 『 Devastation 闘いの果て 』 -


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このエピソードは、大抵の悟浄/八戒ファンの支持する 「 名場面 」 です。
わたしにとってもそうだった筈なのですが、確かめずに気楽に描けること
から、先に笑い話 ( うる最と名付けてますが ) に取り上げてしまい、気が
咎めたもので、お口直し編を次に持って来ました。(^_^;)

悟浄と八戒の戦闘能力を比べると、防御と治癒が八戒にしか出来ないこと
を無視して考え、八戒の変身を別口に勘定したとしても、強くはあるが普通
の喧嘩 + 武器だけを使う悟浄が圧倒的に劣勢だと言えるでしょう。
それでも、この二人の関係において、悟浄が八戒をリードしているように
見えるのは、悟浄が精神的に安定していて、チンピラ風な兄ちゃんなりの
社会的交流をも無事に果たしているからだと思えます。

パーティでは、三蔵が形而上学的な知識面を指導し、八戒が一般教養と
自分以外の精神面を支えているような印象を受けますが、三蔵には我侭
が目立って妥協が無さ過ぎ、八戒には自分に対する容赦が完全に欠けて
いて、どちらも問題無く機能しているとは言い難いようです。
その点、傑出した才能は無いものの、悟浄には生来の優しさに加えて、
安定した感情と、適度な諦めの良さも有って、総じて懐の深い人物と言え
るでしょう。

元々絆が強いという事が第一なのでしょうが、そのこともあって、通常余り
他人を頼ったり甘えたりということを好まない八戒が、悟浄にだけそうする
場面も見られ、また悟浄の方でも、それを受け止める事を自分の責務と
心得ている節がある、と受け取れる台詞も多いようです。

別エピソードからの引用ですが、目立つ所を挙げると、暴走悟空を正常に
戻そうと、八戒が位置的に限界に来ていることを知りながら、自ら制御装置
を外した際の遣り取りは、
八戒 「 もし僕が暴走したらその時は ――― 貴方が止めて
     下さいね 悟浄 」

( 行くなと言わんばかりに睨み、腕を掴んだ悟浄が、諦めて手を放すと )
八戒 「 ・・・ すみません 色々背負わせちゃって 」
悟浄 「 ハッ あきらめてンよ 初めてお前を背負った日からな 」

( Even a worm - 18 )
でしたが、これなど正にそのものですよね。


Even a worm - 18 : クリックして下さい。少し大きくなります。 Even a worm - 18 : クリックして下さい。少し大きくなります。


事のついでに、この話を例に取り続けるなら、この時一瞬暴走し掛かった
八戒を押さえたものは、悟浄の卓越した腕力 ・・・ ではなく、顔面を殴打
されそうになっても除けずに冷静に見詰めていただけ、という態度の方
でした。
やはり、精神面での助けが大きいと言うことでしょう。
( つか、ここで変身後の八戒を腕力で抑えられるなら、最初から自分で
悟空を止めてますよね。(^_^;) はは ・・・ )

そんな訳で、悟浄には八戒を精神面で支えて来た人というイメージが強い
のですが、時には力で助けになれない現実に自分でも焦れてしまうことが
あるようです。
最初に挙げた遣り取りのあった、第22話 『 Devastation 闘いの果て 』 と
その前回に当たる 第21話 『 Selfish 破滅への暴走 』 では、特に悟浄が
そのように物理的な力の不足を痛感することが多かったようでした。

それでも不得意分野だからといって、全面的に白旗を掲げるでもなく、
諦めるでもないが、かといって出来ないことに背伸びして手を出し、却って
相手の足を引っ張ったりという失敗も無いのが、悟浄の長所です。
こういうバランス感覚の良さがこの人の持ち味なのでしょう。
常に役割は心得ている様子で、それを遂行出来る者の手助けに回ります。
しかしその遂行者が大抵、八戒ですので、これが自己に犠牲を強いる形
でなら幾らでも頑張ってしまい自身に構い付けないのが、悟浄には歯痒く
もあり、自身の力の不足に悩む所でもあるのでしょう。

「 代われ 」 のエピソードの中で、八戒が思い起こした会話とは、直前に
砂に埋まろうとする一行を独り踏ん張って防いだ後、眩暈を起こし、悟浄
の見ている前で地面に膝を着いてしまった際のものでした。
八戒 「 うぁ ・・・!」
悟浄 「 お?おぉぃ、八戒、格好付けやがって。
     無茶すんじゃねえよ、この馬鹿っ!」
八戒 「 済みません。あは ・・・。」
悟浄 「 ・・・ 俺が惨めだろうが。」
八戒 「 悟浄 ・・・。」

( 第21話 『 Selfish 破滅への暴走 』 )


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ここで言われた 「 俺が惨めだろうが。」 には、頼られなかった悔しさに拠
る不満と、力不足で頼らせ得なかった自分への無念の思いが入り交ざっ
ているような気がします。
「 済みません。あは ・・・。」 と誤魔化し笑いをした八戒に掛けられたこの
言葉と、その時の悟浄の苦しげな様子は、八戒に強い印象を与えたに
違い有りません。
そして、それが次の機会に功を奏したようで、苦しいことだからこそ人には
押し付けられない、何もかも自分が引き受けなくちゃならない、と考え勝ち
な八戒に、漸く 「 ええ、・・・ お願いします。」 という言葉を吐かせました。

毎回、遂行者に対するサポート振りも立派なのですが、超人的には描かれ
ていない分だけ、力及ばずとも為せることだけは、引き受けたいと考える
気持ちが貴重であるような気がしてきます。

そう言えば、天蓬にも危険な戦闘を独りで引き受ける癖が有って、捲簾に
咎められていましたよね。
外伝では天蓬が捲簾の上官であったため、捲簾には悟浄お得意の 「 この
馬鹿っ!」 の連発は出来ませんが、カエル灰皿に話し掛けて天蓬への
不満をアピールしていました。^^
天蓬が李塔天に直談判に行った際にも、捲簾を椅子に縛り付け、用件を
誤魔化して部屋を出たにも関わらず、捲簾は簡単に目的を察知して悟空
を助けに向かわせました。
「 捲兄ちゃんに頼まれたんだ。天ちゃんを連れ戻して来いって。」 と明かす
悟空に 「 そうですか ・・・。」 と天蓬が答える部分が、英語版アニメでは
「 そう。彼は知っていましたか。」 と具体的になっていて、こちらの方が
印象深かったと思います。
( 尤も、「 旦那 」 と揶揄される部分も、台詞を大量に盛り込める英語では、
矢鱈に具体的に侮辱されていて、こちらにはぞっとしましたが!!)

捲簾は、馬鹿呼ばわりもしませんが、馬鹿と呼ばなければ上位に立てない
ほど、天蓬と腕力に差が無く、実力で拮抗していたため、悟浄よりは余裕
を持って天蓬と付き合っていたようです。

ま、いずれにせよ、破滅志向で自己犠牲に走りたがる友人を咎めるのが
宿命的にこの人の役目ででもあるかのようです。
 
 
 
 
( 一つ前の記事に少々脱落があったので、再掲載です。)

( 天界に連れて来られ、初めて金蝉を見た悟空。最初から金蝉を気に
入った様子だったが、特にその髪の毛に興味を示し ・・・。)

悟空 「 すげ~ ・・・!!」
金蝉 「 何だよ。」
悟空 「 きらきらしてんな。太陽みたいだぁ!」
金蝉 「 太陽?」

( 悟空が持った髪が抜けてしまったため、諍いになったが、観音はその
場で、悟空を金蝉に預けることを決め、楽しげに感想を漏らす。)

観音 「 太陽みたいか。すげえ口説き文句じゃねえか、金蝉。」


     - 幻想魔伝 最遊記
         第40話 『 Twilight 不機嫌な太陽 』 -


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心の綺麗な人は外面に拘らないとされるためか、好人物として描かれる
キャラクタは余り人の容姿をどうこう言わず、着替えた時のように本人が
褒めて欲しそうにしている時に漠然と全体を指して、「 今日も綺麗ですね。」
などと言う程度です。
しかし、心美しくも天真爛漫な悟空には、そういう法則は当て嵌まらない
ようで、彼の場合、社交辞令としてではなく、自身の感想として他者の容姿
を褒めることが有るようですね。
確かに悟空は人の外面的な美醜や、衣服の善し悪しには全く拘らない
ため、そのことで相手を貶したり見下したりはしませんが、それとは別に、
自分が美しいと感じれば、はっきりとその感想を口に出してしまいます。

この場面の直後に悟空の持った髪の毛が抜けてしまったため、出合って
早々の喧嘩になってしまいましたが、後に ( 最遊記 外伝 3巻で ) 金蝉
がそのことを思い出して、
「 先に手を差し伸べたのは、お前のほうだったな、悟空。
・・・ 迷惑なんだよ、マジで。
何に変えても、俺はその手を、もう放せなくなったじゃねえか 」

と言っていますので、実はこの時の悟空には想像も付かなかった程に
彼の言葉が金蝉の心に響いていたのでしょう。
すげえ口説き文句、と評した観音の洞察力は見事だったという事になり
ますよね。^^

但し、悟空はこういう場合、思ったままを素直に言葉にしているだけで、
己が言葉で相手が喜ぶか悲しむかまでは考えていない様子です。
ですから、時には相手が自分で 「 弱点だ 」 と思っているものに対して
も、非常に好い顔を向けて微笑み掛けてしまったりということもあるよう
です。


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悟空だけは転生していませんので、当然に現世編にもこの性癖を持ち
越してしまいます。
悟浄との出会いの中では、
「 燃えてるみたいに真っ赤だからさぁ、熱いのかと思った!」
( 第16話 『 Be There 生者への讃歌 』 )
と、悟浄の気にしている髪の色を無邪気に指摘し、その後何とも嬉しそう
な顔をして見せました。
悟浄にしてみれば、「 好き勝手抜かしやがって!」 だったようですが、
これまで忌み嫌われてきた特性を、こんな満面の笑みと共に言われて
みれば、考えも少しは変わったようでした。
ほぼ同時期に八戒からも 「 禁忌の色 」 という以外の意味合いで見られ
ていたことと相俟って、後に 「 それでもいいや 」 と思えるようになる、と
いう変化を悟浄に齎しました。


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また、八戒との出会いでは、
「 何でこんなことすんだよう? 俺さっき、綺麗な目だと思った
んだぞぉ!」
( 第16話 『 Be There 生者への讃歌 』 )
という台詞で、その時自虐的になり、目を抉ろうとしていた八戒を説得。
八戒が眼球を損なうことを阻止してみせました。( 原作では片目を救い、
アニメでは両目を救っている。)

容姿に拘って、人を罵ることは無いが、美質と認識したものは口に出して
褒める ・・・ が悟空の基本方針のようですね。
この辺りの悟空は実に気持ち好く描かれており、思わず、「 それもアリ 」
かな?と思ってしまいますが、でもまぁ結局は悪気が無いか有るかの
問題ということなのでしょう。
その他のエピソードで、悟空が心優しく思い遣りの有る少年であって、
決して下心から人を褒めないと知っているからこそ、楽しんで読める台詞
であるのかも知れません。

余談ですが、金蝉の髪の毛が、悟空にちょっと持たれただけで抜けてしま
ったのに比して、うんこ頭に髪の毛を掴まれて、顔を引き摺り上げられた
天蓬の方は、髪が抜けたりせず平気にしていました。
風呂にも余り入らず手入れもしなかった、という割にはこちらの方が髪質
が丈夫であったようですね。
(。・・。)(。. .。)ウン
 
 
 
 
この項、少々脱落が有りましたので、次の記事に再掲載しました。
検索サイトなどから来られた方は、
こちらに書き直しを載せていますので、御覧下さい。


クリック! http://akira1.blog.shinobi.jp/Entry/463/
 
( 悟浄が植物妖怪に捕らわれ、体を張って辛うじて、連れていた女児だけを
逃すシーン。)

少女 「 悟浄、早く!」
悟浄 「 いや、そいつは無理臭せえ。」
少女 「 悟浄 ・・・。」
悟浄 「 来るな。邪魔だからさっさと行けっ!」
少女 「 でも悟浄が、悟浄が ・・・。」
悟浄 「 やっぱ、女にゃ弱いな、俺。」


     - 幻想魔伝 最遊記
         第14話 『 Sweet Client ふたりの約束 』 -


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綺麗なお姉さんと酒とギャンブルと煙草が大好き! ・・・ そういう設定に
なっている悟浄さんですから、極め台詞も当然のように、
「 やっぱ、女にゃ弱いな、俺。」
なのですが、どうにもこの人の場合、周辺事情に邪魔されて、折角の台詞
を単純に普通の綺麗なお姉さんに向けることが出来ないようです。

一つ目の事情は、この人が非常にお人好しに描かれているという点。
設定が、困難な旅の途中ということもあって、本当に結婚出来る成人女性
と結ばれてしまえば、その女性を置き去りにせざるを得ません。
それを避けたいという思いは、やはり有るという気がします。
二つ目の事情は、実は本作にはそれらしいシーンは無いものの、作者が
BLものの同人誌の出身とあって、悟浄が 「 綺麗なお兄さん 」 に宗旨替え
したと見るというか、そう期待する声が多いため、それに配慮して真面目な
恋愛の記述を避けているように思える点です。( 多分!)

故に、悟浄の極め台詞の対象は、苦労しているシングルマザー、幼児、
自分を殺しかけた敵 ・・・ 等々、助けることによって人の好さが強調され
るような相手ばかりになってしまい勝ちに ・・・。
何とも、お気の毒なプレイボーイに描かれているようです。

似たキャラクタとして、スタートレック・ヴォイジャーのハリー・キム少尉を
連想してしまいます。
この人物も 「 優しさ 」 を強調され過ぎて、恋愛の対象が、異星人、ホログ
ラム、元ボーグ、異種生命体にまで及び、博愛主義なのか?としか思い
ようの無い描かれ方をしていましたが、悟浄の場合、「 恋愛 」 するという
感情に至るのも避けたい様子で、大抵は恋愛感情すら持てない小さな子供
に、単に 「 親切にする 」 などという形で終わってしまいます。


先程、ちらりと触れただけの、「 最遊記のBL性 」 (?) ですが、アニメ・
原作共に、はっきりそうと描かれているシーンは特に有りません。
唯一、最遊記外伝の中で、うんこ頭が天蓬元帥に対して捲簾を 「 旦那 」 と
呼んで、侮辱した箇所が有る程度ですが、これは敵方の台詞なので、その
指摘が、「 馬鹿 」 とか 「 弱虫 」 であっても差し支えなく、いずれにしても
言われている者がそれである必要がありません。

とは言え、ではそういう示唆も一切無いかと言うと、そうとも言い切れない
点も多く、そこいら辺は読む側のお楽しみとして勝手に想像して良しという
ところなのでしょう。
( 取り立てて強調したり、殊更に八戒を淫乱症のように言い立てて見せる
ことでは無いと、わたしは思うぞ!)

いずれも僅かな思わせ振りだけです。
八戒が暴走に近いような提案をしていても、毎回真っ先に悟浄によって
支持され、案が通ってしまう等々 ・・・ 程度です。
或いは ・・・ 例えば、こういうカットとか。


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シャツの袖が長が過ぎて折って着ていますよね。
裾も同様に長が過ぎるのか、パンツに入れられなくて、上に出して着てい
ます。
八戒が悟浄の洋服をそのまま借りて着込んでいるということなのでしょう。
まぁ、いずれにしても、この水準の示唆でしかないのです。
 
 
 
 
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 2008/08/27


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 (。・・。)(。. .。)ウン
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