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( 義母に殺されかけたこと、兄を母親殺しにまで追い込んで救われた
命であることに負い目を感じている悟浄だが、それを思い出し、神経質
になっていたところに肩に手を掛けられ、思わず振り払ってしまう。
すぐに、怒っている訳ではないと弁明したものの ・・・。 )

八戒 「 でも悟空、すねていましたよ。
     秘密ごととか、極端に嫌いますから。」
悟浄 「 ちぇ、ほっときゃいいんだよ、他人のことなんか。
     ・・・ なぁ?」
八戒 「 そういう言い方すると怒りますよ。」
悟浄 「 ガキだかんなぁ、悟空は。」
八戒 「 いいえ、『 ボクが 』 ・・・ です。」
悟浄 「 へ・・・?」

     - 幻想魔伝 最遊記
         第4話 『 Crimson 茜色の涙 』 -


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日頃、ガサツな物言いはするものの、生来のお人好しに加えて、気遣い
の人として、他者の話の聞き役、庇い役に回りがちな悟浄が、滅多に
見せない不貞腐れた様子を見せたシーンです。
このシーン以外では、概ね、悟浄はこれとは逆に、八戒の 「 精神面
での 」 保護者の役目を果たしています。

物理的な戦闘能力で最強、四人中唯一防御系のテクニックが使え、
ストラテジストの才能を持ち、他のメンバーの精神面にも冷静で的確
なアドバイスを与えられるという、一見、万能にも思える八戒ですが、
唯一の泣き所が、何と自分自身の精神面。
こと自分自身に関しての、邪険なまでの見放し方は、普段は悟浄の
心配の種にもなっているほど。
一言過去に触れられただけで、簡単に命まで差し出してしまいかねない
八戒を、未だにそれとなく見張っている様子です。

それでも、珍しくちょっとすねて見せると、こうなります。
三蔵相手であれば、自分の非など絶対に認めない悟浄ですが、八戒と
の関係が独特なこの人は、この時もあっさり、自分の方がガキっぽい
発言をした、と認めてしまっています。

どう考えても不公平で、常に悟浄が損な方ばかりを取っているようにも
思えますが、前世での因縁が深いのか、この2人には、この力関係で
居心地が良いようです。


因みに、通常はこういう感じです。

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続編ではもう、前世の因縁も語られなくなり、この2人の独特の関係
も消えてしまいますが ・・・。 
 
 
 
 
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長雨に閉じ込められ、すっかり気を滅入らせた三蔵に、普段に増して
乱暴な言葉をぶつけられ、自分の存在理由にすら自信を失くした悟空に、
自分のことは自分で決めろ、と冷淡に突き放した三蔵が、わずかに見せた
フォローがこれ。

悟空 「 俺ばっかり、三蔵に迷惑掛けて、んなのやだよ!
      俺って何なんだよう?
      たまには心配くらいしたっていいじゃんかよ!」
          :
          :
三蔵 「 俺は僕 (しもべ) が欲しかった訳じゃねえ。」

     - 幻想魔伝 最遊記
         第39話 『 Misty Rain 雨 』 -


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「 居てもいいよ! 孫悟空編 」 とでもいうところでしょうか?
今度は悟空が自身の立場に疑いを持ち、三蔵が引き止めた ( ので
しょう、多分 ・・・? ) 場面です。
もっとも、三蔵の場合、仲間に対する普段の口癖が、「 仲間じゃねえ、
下僕だ!」 である上、この後、立ち直って戻って来た悟空にも、早速
下僕扱いをして見せるという意地っ張り振りを発揮してしまうのですが。

とは言うものの、別の場面では、悟空に 「 三蔵 」 と呼び捨てて良い
許可を、自分で与えたという主旨のことを口にしてもいます。
結局のところ、常に命令形でモノを言っていたいくせに、だからといって、
それに喜んで従うような卑屈な奴は好きになれない、という矛盾した
性格の持ち主らしいですね。

因みに三蔵は、前世で唯一対等の友人であった八戒にだけは、ハリセン
も振るわず、命令口調にも、常に多少の遠慮が混じります。
( 現世では八戒が一番、為す術無く 三蔵に捕らえられ、生殺与奪の権
まで握られた挙句、赦されて命拾いをしているにも関わらず ・・・ です!
現世では、メンバー中、悟浄だけが、三蔵に負い目を持たない立場な筈
なのですが ・・・。)
また、人の意見を聞くということの嫌いな三蔵が、時折、八戒には相談を
持ちかけたりもします。

それでも、上述の遣り取りのあった、この長雨の際の不機嫌は相当に
重症であったらしく、雨が止んで出発する際にも三蔵は、他のメンバー
に銃を乱射し、ついでにクスリと笑い声を立てた八戒にも発砲してしまい
ました。
他の二人には日常茶飯事で拳銃乱射をする三蔵ですが、八戒に対し
ては、それが最初で最後の発砲でした。
この時の八戒は、「 まぁ ・・・ 何にせよ、晴れて良かったですねー!」 と、
受け流しています。
 
 
 
 
深手を負い、仲間から絶対安静を命じられた三蔵だが、過去の因縁に
纏わる、果たさずにおけない用を抱えており、じっとしていられない。

仲間を裏切り見捨てる形で、独り出掛けてしまう。

決着を付けた後、思い浮かべていたのが、今は亡き師、光明三蔵の言葉。
「 本当の自由とは、帰るべき場所の有ることかも知れませんね。」
帰る場所を失くしたと感じているのか、白黒の絵に、珍しく落胆の表情を
見せる三蔵 ・・・。

そこに、3人の仲間とジープが現れる。

悟浄 「 お客さん、何処まで?」
悟空 「 初乗り1万円だよ!」
八戒 「 ・・・。」 ( ふっ ・・・ という息の音と、笑顔のみ。)
三蔵 「 ・・・。」 ( やはり息遣いだけだが、肩が上がりホッとした表情。)


三蔵を乗せて、ジープが走り出す。
三蔵 「 西に決まってんだろ?、俺は寝る!起こした奴は殺すぞ。」
八戒 「 はいはい、おやすみなさい。」

     - 幻想魔伝 最遊記
         第7話 『 Good Night 黄昏の別れ 』 -


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このエピソードもまた、居場所がテーマです。
幻想魔伝 最遊記には、4人全員に、居場所を再確認したり、お互いを
赦し合ったりするシーンが有りました。
この4人には、お互いがお互いの居場所であり、帰るべき家なのでしょう。

設定を見ていると、寺持ちの三蔵は勿論、悟浄にも自宅があります。
生活基盤の全てを破壊し尽くして、自身の名前さえ捨て去った八戒や、
最初から血縁も地縁も持たないで生まれた悟空に比べれば、
恵まれているのに、と思うのですが、どうやら先の2人にしてみても、
他の人間関係では、どうしても満足できない様子です。
ですから、光明三蔵法師の言う、「 帰るべき場所 」 とは、この物語中
では徹底して、心を許せる友人を指していることになります。

・・・ もう何度書いても同じですが、こういう種類の友情も赦しも、続編の
「 最遊記 リロード 」 「 最遊記 リロード ガンロック 」 からは、一掃され
てしまいました。
あれはもう、「 似たようなキャラの登場するウエスタンで、別物だ。」 と
考えるべきなんでしょうねぇ ・・・ ?
 
 
 
 
( 復讐として本人を殺すというより、目の前で仲間を殺傷することで
八戒を 「 壊そう 」 という敵が現れ、策に掛かった悟浄と悟空が負傷。
精神的に追い詰められた八戒が、三蔵に問い掛ける ・・・。)

八戒 「 三蔵 ・・・ 」
三蔵 「 何だ。下らんこと聞いたら殺すぞ。」
           :
           :
八戒 「 ぼくは ・・・ ここにいても良いんでしょうか?」
三蔵 「 本当に下らねぇな。・・・ 2度と聞くなよ!」
八戒 「 そうですか ・・・。」

     - 幻想魔伝 最遊記
         第12話 『 Wandering Destiny 闇との攻防 』 -


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こちらも、友情の表現の苦手な三蔵の、三蔵なりの気遣いが垣間見
られた、胸の熱くなるような名場面でした。
居場所というものの大切さ、受け容れられていることの有り難さが、
アニメというイージーな表現手段を超えて伝わってくる気がします。
幻想魔伝 最遊記には、このように、言葉は悪いが気は良いといった
シーンが、随所に見られました。

続編の 「 最遊記 リロード 」 「 最遊記 リロード ガンロック 」 から、
こんなシーンが一挙に消えてしまい、我侭で意地っ張り、己の強さだけ
を強調した三蔵法師が登場して、口の悪さがそのままの意味合いに
なってしまったのが、残念で仕方ありません。
同様に、四六時中笑顔でありながら、一たび険しい表情を見せると、
その時が最強で恐ろしい ・・・ といった八戒のパーソナリティもまた
微妙に変化して、余り笑わなくなると共に、元来、笑顔で居続ける彼の、
時折見え隠れする厳しさであったはずの辛辣さも、単なる皮肉屋とも
受け取られかねない描かれ方に変わってしまったことにも、寂しい気が
したものです。
 
 
 
 
( 独り遭難して難儀していた悟空、追いついて来たジープ ( 白竜 ) に )

悟空 「 白竜!お前、俺の後を追いかけてくれてたの? 偉い!
     俺、どんなに腹減っても、お前だけは食わねえぞぉ!」

     - 幻想魔伝 最遊記
         第11話 『 Tragic Revenge 笑う死神 』 -


my point of view 2


友情の表現も悟空にかかると、かくの如し!?
それでも前回書いたように、彼の行動には言葉にはしない部分の美徳
が多く、実は友情に関しては、人並み外れた律儀さを以って応える性格
なんです。

だったら、別の言い方をしてやれば良いのに ・・・ とか思ってしまいそう
ですが、まぁ、結局これが彼なりの価値判断基準らしいので、言われる
方はそれで、最高に認められたのだと受け取るしか無いかと ・・・!
 
 
 
 
新着情報
( このブログ以外の場所に置いており、下欄の 「 最新記事 」 に載らない内容です )

「生存者」 ~ 蛙灰皿秘話 ~
 2008/11/11

「憐情」
 2008/10/16

「行くな!」君去りし後裏返し編
 2008/09/21

「風車」
 2008/09/04

「贈物」
 2008/08/27


 ご訪問ありがとうございます。


 ここには、最遊記についての

 エッセイ、その他の雑文を

 置いて居ります。

 ブログには不向きなのですが

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 御覧戴けるかと思います。

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 (。・・。)(。. .。)ウン
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