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( 自身の過去の亡霊とも言える清一色 (チンイーソー) と、決着を付け、
少々脱力気味の八戒が、またしても手を眺めて、悟浄を相手に、長生き
は出来ないなどと話していた所へ、悟空が割り込んで来て、油性ペンで
長目の生命線を書き込んでゆく。)

八戒 「 生命線、ボク、短いですから。
     きっと長生き出来ないんでしょうねぇ ・・・ 」
悟空 「 じゃぁさぁ、これでいいじゃん! ・・・ な?」

( 悟空に書き込まれた生命線を眺め、満更でも無さそうな様子の八戒。
そのあと、照れ隠しなのか、急に困った表情になって ・・・。)

八戒 「 あーあー、油性ペンですよ、これ!」
悟浄 「 ・・・ 油性だな。」
八戒 「 落ちないじゃないですか?」
悟浄 「 ・・・ 落ちねぇなぁ、・・・ いいんでない?」

八戒 「 そぉですね。」

     - 幻想魔伝 最遊記
         第12話 『 Wandering Destiny 闇との攻防 』 -


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心配し続けて、見守っている割には、感動的な説教をする訳でもなく、
ベタベタするのも苦手という悟浄の、いつもながらの彼流の思い遣りの
言葉の一つです。
「 ・・・ 油性だな。」 も 「 ・・・ 落ちねぇなぁ。」 も、共に 「生きろ!」 の意。

悟空の行為に喜んではいたものの、ちょっと照れくさかったのか、ワザト
に困って見せた自分の言葉に、更に悟浄からも、そんな答えを返された
八戒は、一瞬驚いたように口を開け、視線を宙に泳がせてしまいます。
ややあって、しみじみと 「 そうですね。」 という同意 ・・・。
きっと、今の自分が、生きろと望んでくれる者に囲まれるようにして、暮ら
していると、再認識出来たのでしょう。
取り戻した視線を上に向けて、遠い青空に目を遣ります。


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自分の居場所があること、生きて欲しいと望まれていること、その場で
必要とされていること ・・・ そういった、「 仲間 」 の概念が、この物語
では、いつも本当に美しく描かれていると感心してしまいます。
( で、何で続編にもそれらを持ち越さなかったのだろうという、何時もの
愚痴にもなってしまうんですが!)


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ま、それは兎も角、悟浄という人は、八戒のエピソードに絡んで描かれる
時に限って、どうしてこんなに良い男なのだろうと、不思議に思ってしまう
ほどです。
悟空と食べ物の取り合いをしている時の悟浄とは、到底同一人物だとは
思えないのですが・・・?
 
 
 
 
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( 三蔵が負傷したまま、仕残した用を済まそうと、抜け出てゆくシーン。
頼まれてドアの前で見張り役をしていた悟浄が気付いたものの、止めも
せず、ただ、自分に責任の無い窓側から抜け出せと指示するのみ。)

悟浄 「 ま、俺は別にいいんだけどぉ、お前に何かあると
     うるせぇのが2人もいるからさぁ ・・・。
     モテモテじゃん、三蔵様っ!」
三蔵 「 ふん、勝手にほざいてろっ!」

( 三蔵が言われた通り、反対側の窓に向かうが、悟浄は止めない )

悟浄 「 じゃぁなっ!」

     - 幻想魔伝 最遊記
         第7話 『 Good Night 黄昏の別れ 』 -


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悟浄にはどうしても、こういう場面で、「 お前に何かあるとうるせぇのが
3人いるぞ 」 とは、言えないようですね。

見るからに気難しく、不機嫌でいることの多い三蔵の、付合いの悪さは
当然としても、普段から愛想が良く、初対面の相手にも荒い言葉なりに
気さくに、「 よう、にいさん!」 「 そこのおねえさん!」 と、声を掛ける
ことの出来る悟浄には、一見、人付合いに関して問題など無さそうにも
思えます。

しかし、回想シーンで、
「 生きることなんざ、反吐が出るほど簡単なことだ。誰とも目を
合わせなけりゃいい。」
( 第15話 『 Fated Guys 紅(あか)の呪縛 』 )
と言っているように、他人に対して本当の意味で心を開くということには、
悟浄は非常に慎重な性格です。

相手に対して常に斜に構えて接する所為か、気安く友人を作る割に、
親友をとなると、途端に作り難くなってしまうようですね。
出合った時から特別な親近感が持てた八戒を、直ぐに親友と認識し、
誰にでも天真爛漫に心を開く悟空とも親しく話す ( or 親しく喧嘩する?)
ことは、容易に出来たようですが、自身と同じように人付合いに難点の
ある三蔵とは、どうしてもギクシャクしてしまいがちです。


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三蔵にしても悟浄にしても、値打ちを認められない相手とは、お世辞にも
一緒に過ごせるような気性ではないでしょうから、それなりに気に入った
点が有って、互いに認め合った上で、行動を共にしている筈なのですが、
4人でワイワイやっている時なら兎も角、2人だけになると、会話も途端
に素っ気無くなってしまいます。

悟浄も、八戒相手の時のように、事情を知っていてもなお、頭を抑えて
「 ここに居ろって!」 と叱り付けられるほどには、親しい仲だとは
感じていないのでしょう。 ( 第11話 『 Tragic Revenge 笑う死神 』 )

また、悟空と八戒が居らず、二人で取り残された時の会話は、何時も
味気無く、ぼそぼそとしたものであり、精々一緒に煙草を吸う程度。
更に三蔵の視線も、会話していながら、悟浄の立つ左側とは逆の右側
に向けられています。 ( 第11話 『 Tragic Revenge 笑う死神 』 )


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大昔から互いに苦手意識でも持っていたのでしょうか?
( 第41話 『 Collage 静かなる波紋 』 )

そういえば、「 カミサマ 」 で八戒が、悟空と2人で異界に閉じ込められた
際、「 ボクも、残してきたのがあの2人かと思うと、死んでも死に切れ
ません 」

なんて、言っていましたよね!
 
 
 
 
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今日 ( 5月7日 ) より、来月第一週くらいまで、延期していた病気治療に
とり掛かり、検査・入院・手術という日程が続きます。

PCは使える環境ですし、その間、仕事を休むつもりですので、却って
暇を持て余すことになって、頻繁に更新に来るようになるか、それとも
寝たまま唸っている羽目になるかは、自分でも予測がつきません。

何れにしろ、自宅から更新出来るのは、来月の2週目からになります。
来て頂いても、更新が無く、つまらないようでしたら、それくらいの時期に
是非改めてお越し下さい。悪しからず!


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幻想魔伝 最遊記について、気侭に書き散らしているエッセイ集です。
宜しければ、どうぞ!

【名言・迷言】 幻想魔伝 最遊記
最遊記に関するエッセイです♪


最遊記シリーズ
最遊記に関するエッセイです♪

 
 
 
 
レギュラー4人の年齢設定を見てみると、旅行開始 ( 物語の開始 ) 時に
  玄奘三蔵 23歳 11月29日生まれ
  孫  悟空 18歳  4月 5日生まれ ( 時間経過的には518歳 )
  沙  悟浄 22歳 11月 9日生まれ
  猪  八戒 22歳  9月21日生まれ
と、いうことになっています。
悟浄と八戒が、2ヶ月弱違うだけの同い年、三蔵がこの2人より一つ上、
悟空が4つ下ということですね。

悟空は一応、未成年ということで、酒からも遠ざけられ、また、表紙画や
画集になる分の所謂 「 書き下ろし 」 といった類の絵で、よく4人がお揃
いの格好をして並んでいる中で、他の3人が煙草を咥えるシーンでも、
煙草を指で摘まんで、煙に顔を顰めている姿で描かれたりしています。
物語世界の中に、18禁だの、未成年禁止だのの秩序があるようには
見えませんので、多分、若年層の読者に向けての 「 教育的配慮 」 で
でもあるのでしょう。

それにしても、悟空の姿とその言動は、到底18歳には見えませんよね?
上背も低過ぎるような気がしますし、顔に占める瞳の面積が成人に比し
て大きいという幼児の特徴を、更に思い切りデフォルメした顔立ちです。
戦闘時の判断や、行動基準は存外しっかりしているな、とは思うものの、
普段の言動にも子供っぽさが目立ちます。
また、悟浄に 「 脳味噌海綿体!」 という揶揄を浴びせたまでは良かった
が、「 意味分かってんのか!」 と切り返されて言葉に詰るなど、妙に
大人の世界から切り離されたウブさも、この御時世に何事かと思うほど。

確かにその現実離れした純真さが、彼と作品そのものの魅力でもあると
いう気はしますけれど、それにしても ・・・。


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左は、花喃を連れ去られた直後の猪悟能 ( 八戒 ) です。
旅行開始時が、4人が出合った ( 悟浄と八戒が出合った ) 3年後です
から、悟浄と八戒は、出会い当時19歳。
花喃の誘拐はその1年前ですので、八戒が18歳という勘定になります。
18歳 ・・・ ?
つまり、右側の、旅行開始時の悟空と同年齢ということですよね!
悟空は明らかに若く描かれ過ぎ、八戒は老け過ぎです。

さらに、もう一つ。
八戒と出合う直前 ( 同じ夜 ) の19歳の悟浄です。


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容姿も然ることながら、酒・煙草・女性・ギャンブルと、4拍子揃っている
徹底振り!
引き算すれば、立派に未成年なのですが、こちらはこれで構わないの
でしょうか?

まぁ現実社会では、大学進学を切っ掛けに酒・煙草を始める人も多いで
しょうから、これで良いと言えば良いのかも知れず、結局、悟空の幼さの
方に違和感が残ってしまいます。

その所為か、米国サイトの解説ページでは、悟空は14歳 ( 514歳 ) と
解説されていました。
皆がそう記している所をみると、公式ホムペとか、コミックスにそう書いて
あるのでしょう。
現に丁度その位に見えてしまいますものね!
 
 
 
 
( 光明三蔵が、江流に 「 玄奘 」 を名乗らせ、三蔵の位を継がせようと
した際の言葉だが、その直後に妖怪に襲われて死亡。
これが玄奘の聞いた、師の最後の言葉、最後の願いとなってしまった。
妖怪に捕らえられた玄奘がその夢を見ている、一種の回想シーン。)

光明 「 江流、三蔵に選ばれる基準など元々無いのですよ。
     私が見定めた13年の時を掛けて、三蔵に必要なのは
     その強い肉体と、それにも増して強い心。
     強く在りなさい。玄奘三蔵法師!」

( 夢から覚める間際、夢に応えるように ・・・ )

玄奘 「 三蔵 ・・・ 俺はあの方と同じ名で呼ばれることで、
     弱い自分を戒め続けて来たんだ。」

     - 幻想魔伝 最遊記
         第20話 『 Sandstorm 流砂の罠 』 -


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三蔵を位として名乗るの継ぐのという設定のおかしさには、そういう物語
世界なのだ ・・・ ということで、目を瞑ることとしておきましょう。

ともすれば他者に奇麗事を説くばかりで、自身は俗物に徹する人物も
多いというイメージのある仏教僧の、精神世界に留まらず、自らの肉体
をも強く保てという教えは、漫画の中の絵空事とは言え、中々卓越して
いると感じたものです。

特に物語初期には、その 「 強く 」 の意味合いが常に良い方向に作用
していて、気持ち良くストーリーを楽しめたものでした。
自身が先ず強くなければ、他者を救うことなど出来ない。
自分自身に誇れるだけの強さがあってこそ、初めて他者をも思い遣れる
・・・ このように受け取れる、情を感じられる話が多かったからです。

しかし、自己抑制の利き過ぎる玄奘三蔵には、この教えは、少なくとも
「 師の最後の言葉 」 といった深刻な場面では、伝えられるべきでは
なかったのではないか?という気がしてなりません。
己の強さに拘泥するあまり、相手の好意に応えられないシーンも徐々に
出始め、続編のリロードまで来ると、最早、意地っ張り以外の何物でも
なくなって、「 強さ 」 は、寧ろ無慈悲に近いものに変わり果て、「 弱さ 」
を理由に人を見捨てる、といった言動にまで繋がってゆきました。


・・・ ところで、もう一人、「 強くなりなさい 」 と、同じような台詞を口にした
者がいました。


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八戒が、孤児院で暮らす捻くれかかっていた子供に言った台詞です。
( 第37話 『 Taciturnity 閉ざされた微笑 』 )
しかし、この場合、後に続く言葉が、

「 強くなりなさい。
現状を嘆いて、拗ねるだけでは、何も変わりませんよ。」

ですので、本当に物理的に 「 強く 」 というよりは、強靭な精神力を促し、
幼児じみた振る舞いをするな、と教えたかったようです。

言い聞かされた子供は、妖怪を街に引き込んでしまうという大変な過ち
を犯しているのですが、このあと、一つ頷 (うなず) いただけで、簡単に
赦されており、攻め込んで来た妖怪の始末も、八戒に優しく引き取って
もらっています。

子供に本気で強さを求めて突き放しているのではない点から見ても、
こちらの場合も、相手に対する台詞でありながら、実は八戒の、自身に
対する戒めという意味合いが強かったのでしょう。
実際に八戒は、混乱した状況にも冷静に対応出来、辛抱強く解決方法
を模索しようとする性格を持ち合わせています。

しかし、厄介なことに彼もまた、自己抑制が強過ぎるタイプです。
確かに他人に八つ当たりすることは無かったようですが、自己抑制が
自己抑制に留まり切らずに、自己犠牲にまで駆り立てられることが多く、
破滅願望がぶり返しているのではないか、と疑うシーンもしばしば ・・・。

もう~! 2人とも、その教えだの信念だのを、悟浄にでも引き渡して
しまった方が良いのでは? ・・・ と思って見ていたんです。本当は!
彼なら多分、その戒めを、もっと柔軟に適用する術を知っているでしょう
からね。
 
 
 
 
新着情報
( このブログ以外の場所に置いており、下欄の 「 最新記事 」 に載らない内容です )

「生存者」 ~ 蛙灰皿秘話 ~
 2008/11/11

「憐情」
 2008/10/16

「行くな!」君去りし後裏返し編
 2008/09/21

「風車」
 2008/09/04

「贈物」
 2008/08/27


 ご訪問ありがとうございます。


 ここには、最遊記についての

 エッセイ、その他の雑文を

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