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ゼロサム WARD (ワード) 2008年 07月号 [雑誌]
WARD 2008年 07月号


今月16日発売の WARD の感想です。
発売されて間が無く、未読の方も多いと思いますので、余り内容そのもの
については書きませんが、思ったところを少しだけ。

内容については、現世編がある以上、そうなるしか無い結論部分に入った
・・・ と、そういうことです。

疾うに分かっていたとは言え、実際に目にすると、やはりギクリとします。
ただ、まぁ、格好は良かったです。
捲簾という人物に合わせて、俗っぽく言うなら、「 極(き)まって 」 いました。

で ・・・ わたし的にはどうだったか?というと、「 良かった!」 と安堵した点
が一点、少なくともこの時点では 「 何でこうなるのさっ!」 と不満に思った
点が一点ありました。


実は、外伝については、TVアニメの 「 幻想魔伝 最遊記 」 のオープニング
に出てくる、鎖に繋がれて捕らえられているイメージと、外伝そのものの
予告編に時々出てくる 「 釈迦に叛いて大罪を犯す 」 等々の文言から、
もっと、救いの無い陰惨な最期を迎えるのではないか、という心配があり
ました。

特に、アニメのオープニングのイメージについては、作品中にも、焔の記憶
として、ちらっと出て来るのですが、その記憶では四人が、鎖に繋がれて
いるだけでなく、引き立てられてゆく感じだったので、実際に捕らえられて
処罰されるというような、屈辱的な事態になってしまうのかな ・・・ と。

同じ破滅の道を辿るにしても、本人が納得して命を落とすなら兎も角、引き
立てられて、理解もクソも無い者たちの中で、罵倒を浴びせられながら死ん
で行くのは情けないだろうと思っていました。

でも、どうやら今月号の WARD を見ている限り、そういう予告の通りになる
という訳でも無さそうで、一応は安心です。
( ま、肉体的には 「 楽な 」 とは、評し様もないのでしょうが、精神的には
良かったのではなかろうか、と。)


で、一方、「 何なんだこれはっ!?」 と感じているというのは、敖潤の捲簾
との絡み方。

そもそも、この敖潤閣下、天蓬が人質に取るまで、天蓬とは一緒に描かれる
ことすら無かったんです。
だって、そうでしょう?
それまで、敖潤が出て来るのは、全て、捲簾のエピソードの時だけだったん
ですから。

捲簾着任の折も、挨拶に出向いた捲簾に 「 鍛え直してやる。」 なんて、ある
意味、親切とも受け取れる台詞を吐いていて、お気に入りの筈の天蓬は、
その頃、自室で気絶していたみたいだし、その後も何故か捲簾の前にだけ
現れ続けてしまいます。

自分を無視して直訴に及んだ捲簾を、懲罰房から出してやったのも敖潤
なんですよね。
気には入らないが、見捨て切れずにいる可愛い部下 ・・・ って感じですか?

最期には天蓬と物凄く強い絆でも出来るのかと期待していたのですが、
この期に及んで、まだ捲簾と絆を深めちゃってるし、一体どうしたって言う
のでしょう?

確かに作者は、別物として読んで欲しいとか言っていましたが、その割には
金蝉と悟空の繋がりは、深過ぎるくらい深く描かれています。
この時点で、「 ああ、やっぱり外伝で出来た絆で繋がってゆくんだ!」 と
思ってしまいますよね?

天蓬と捲簾についても、まあそうだと言える。
天蓬の表情は読めず、態度もつれないのですが、天蓬だけが捲簾の高所
恐怖症を予め知っていたりして、描写部分以外にも親しくしていた背景が
あったのだろうと推測させます。

「 ――― 本当はね、なんだっていいんです。憶えていてくれるなら、どんな
事だって。」 と珍しく素直になって、口に出している部分も有りましたよね。

だから、どうしても、現世に繋がる因縁を 「 外伝 」 の中に求めてしまうの
ですが、この敖潤だけが、どうしても天蓬と繋がらず、捲簾としか絆を作ろう
としないんです。

だのに、既にこの時点で敖潤は負傷しており、肉体的にも限界みたいで、
この先、天蓬と絡むシーンが有るのかどうか、甚だ疑問です。
( 取敢えず、生きて戻って、手記を書くのだろうし。)
どうなってんの?ひょっとして、天蓬と山場を作らぬまま戦線離脱ですか?

・・・ ってことは、前世で親しかったのは、敖潤と捲簾?!
さては ・・・ ジープは転生した時、悟浄と八戒を間違えて懐いちゃった?!

・・・ って、いやいや、それだけは考えたくありません。
現世編の最遊記での、ジープと八戒の繋がりって、損得抜きで、純粋で、
わたしは本当に気に入っていたのですから。


 
 
 
 
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「生存者」 ~ 蛙灰皿秘話 ~
 2008/11/11

「憐情」
 2008/10/16

「行くな!」君去りし後裏返し編
 2008/09/21

「風車」
 2008/09/04

「贈物」
 2008/08/27


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