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2008年9月現在の WARD 最新刊、2008年11月号 の感想は、
http://akira1.blog.shinobi.jp/Entry/522/ ← クリック♪
に載せています。
昨夜はとうとう他の仕事で、本の梱包すら解けずじまい。
今朝やっと読むことが出来た 「 最遊記外伝 3巻 」 でしたが、ひと言で
いうと、やはり面白いんですよね、この作品は!
旅行していて、街から街へ移動、移動したら宿をとる ・・・ 定型があって
そこにどうしても、ある程度の惰性が加わる現世編 ( ← 言葉作るなっ
て!) と違って、話が前へ前へと進みますからね。
それに、4人の関係が比較的横並びであって、何とか指令を出している
のが、連用形の 「 ~~してっ!」 を命令形の代わりに使うような、天蓬
だけというチームですので、4人の個性が誰に押さえ付けられることも
無く、より強く表に出てしまう点でも興味深いと感じます。
ただ、一方で悲劇に終わらないと現世に繋がらないため、何処をどう通
ろうが破滅に向かうしかないという制約に縛られてしまうのが、どうにも
苦手です。
臆病なので、暗いところで途切れること怖さに連載は読まず、ある程度
話がまとまってから出されるコミックス専門ですが、書籍化されていても
中々素直なところで切れてはくれません。
でもまぁ、何処で切れていようと最終的には全員玉砕なんでしょうねぇ!
「 うら最 」 の悟空のように、「 怖えぇ~~!」 を連発しながら、恐々と
読み進んで行く他ないようです。
( この先、ネタバラシ有り!それでよければ、右下をクリック!)
それにしても、この第3巻は 「 ありゃ?」 と思う箇所の多い巻でした。
例えば、悟空の変身を解く方法が分からないで難儀していた筈なのに、
何時の間にか金鈷を着けているという不思議。
或いはまた、突入の予想時刻を裏切って脱出を計るより、突入時に脱出
して、相手の人海戦術に紛れて出た方が有利とまで、慎重に考えられる
天蓬が、差し当たりの目的を敵方に教えてしまっている点。
下に行きたいのなら、我々の目的は上だ!と教えておきなさいっての!
敖潤も言っていたように、戦力となる要員が4分の2なら、尚更のこと、
そういう猫騙しも必要でしょうに。
そして、何よりも大問題なのは、天蓬と捲簾の身分が前巻までのそれと
異なってしまっているという矛盾点でしょう。
2巻に天蓬が実際の戦闘に参加する場面が有りましたが、あそこでテキ
パキと指示を出しているあの姿が、今回の設定に従うなら、夢か幻だった
ことになってしまいます。
そもそも、元帥位だの大将位って言うのは、そんな矮小なものでは無い
筈ですしね。
特に、元帥と言えば軍全体においても、最高位であるのが普通でしょう
に、何なんでしょうねぇ、この描かれ方は?
って、思ってしまいました。
・・・ とはいうものの、そういう小さな矛盾が嫌いでは到底入り込めない
のが、最遊記の世界ですからね。( ← 言い切ってどうすんの?)
正編にしてからが、集めていたはずの経文は時々気前良く見捨てるし、
何より距離感が、もうひっちゃかめっちゃかでしょう?
長い旅をして到達するとか言っていたその目的地から、紅孩児たちが
自由にやってきては帰還してゆくを繰り返しているのが目立ちますよね。
この状態ですから、細かいことは抜きにして、その場その場の言葉の
遣り取りとか戦闘を楽しめということなのだろうと、ある程度開き直って
読んではいるつもりなのですが、それでも現実からの乖離が大き過ぎ
て、しばしば 「 ??? 」 と思うことも多いのです。
うんと細かいことまで言い立てるなら、一旦自室に戻れた天蓬が、悟空
にワイシャツを与える気があるのなら、この先荒れた戦場を潜り抜ける
に決まっているのに、何故、悟空と金蝉に靴を用意してやり、自分も
軍靴に履き替えないのだろう ・・・ までを、ついつい考えてしまいます。
2人しかいない貴重な戦闘要員の1人が、つっかけサンダルのままって、
幾ら何でもそれはないだろう?とかね ・・・ 。
ま、逆に言うなら、そんなおかしな所だらけでも、なお、台詞とか場面が
ちゃんと楽しめるってところが、この作品の醍醐味でもあるのかも知れ
ないんですけどね! 一種の力技でしょうか?
何だか文句ばかり言ってはいますが、外伝は正編よりも好きで、本音は
かなり気に入りもし、高く買ってもおり、今回のお話も楽しんで読みました。
特に今回の見所は、現世では有り得ないくらい気持ちを素直に出して
しまう金蝉でしょうか?
「 先に手を差し伸べたのは、お前のほうだったな、悟空。
・・・ 迷惑なんだよ、マジで。
何に変えても、俺はその手を、もう放せなくなったじゃねえか 」
その所為か、今回表紙画は、悟空を抱っこしている金蝉となっています。
( どこぞのファンサイト曰く、表は父子、裏は夫婦だそうで ・・・ ^^ )
金蝉が何度も悟空を抱きしめたり庇ったりする場面が出てくる他にも、
天蓬の指令に素直に従っていたり ( あれ? 「 殺されたいのか?」 と
いうお返事にはなるものの、このパターンは現世でも 「 アリ 」 かな?)、
時に捲簾の指示にさえ従う ( こっちは、有り得ん!!) のが、何とも
新鮮でした。
これはもう ・・・ 今度からは正編においても、三蔵を持て余した時には
逆行催眠!でしょう。(o^^o)♪
また、天蓬と捲簾との友情も相変わらず良い雰囲気です。
どこか突き放したような、どこか素っ気無い、それでいてお互いがお互い
に全幅の信頼を寄せている関係 ・・・ とでも言うのでしょうか。
ここいら辺は、何時もながらの手馴れた描き方をしてありました。
特に、少し遅れて現場に現れ、巻き添えを食らった形でありながら、
非常に軽いノリで参加を表明した天蓬が、強行突破の決行を控えて
捲簾に告げる、
「 ――― 本当はね、なんだっていいんです。
憶えていてくれるなら、どんな事だって。」
なんて、好きですねぇ。
軽いノリの冗談みたいな参加シーンであったにも関わらず、生き延びる
チャンスが無いことを、誰よりも冷徹に承知していたことを示すエピソード
でした。
その後の敖潤との別れとか、部下との別れも、切ないながらに綺麗な
決別として描写されており、中々良かったと思います。
こんな風に思い遣りまで見せられて別れを告げられたら、例え乗り物役
でも良いから後を追い掛けたくなってしまうかも知れませんね。
しっかし ・・・ !
何だっていいから憶えていてくれと言われて、本当に憶えていたのが
出会いの時、生き死にが分からず当人に直接問い掛けたことと、相手の
微笑みだけ、ということであったのでしょうか ・・・ ?
?(゚_。)?(。_゚)?
最遊記外伝 3巻 (3)
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